チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった05(洗浄編)

洗浄編 

 

準備編、フォームガン自作、泡タイプ漂白剤自作、分解編となんだかんだで5ページ目になってしまいました。じっくり準備してきた分ここで一気に解放です。過去に分解せずに手で地道に洗浄した経験があるので、これは本当に快感の一言です。



1.パーツ洗浄
2021-07-26_10h59_36.jpg

フィンモーター等の電子部品の外し忘れが無いかよく確認したら、屋外や浴室に分解したパーツを並べ、カビハイターもしくは自作した泡タイプ漂白剤をたっぷり吹きかけます。

※塩素系漂白剤は乾燥、熱、紫外線に弱いので夏場は浴室で洗浄した方が良いかも知れません。

シロッコファンの軸受は外して内側の金属部にグリースを塗っておきます。
※グリースはゴムを劣化させるのでかからない様に注意します
2021-07-31_08h43_02-1.jpg

羽の裏側は汚れが酷く、カビがこびりついていたりするので吹きかけた後、ブラシでこすってなじませてからもう一度吹きかけます。

2021-07-26_21h25_20-1.jpg

程度にもよりますが軽くこするくらいで大丈夫です。基本一生懸命ゴシゴシしたりしません。しばらく放置して漂白剤の力で汚れを分解させます

2.養生

放置している間に「布マスカー」を使ってエアコンの養生をします。

布マスカーは、このようにポリシートが広がるので貼る方向に気を付けます

2021-07-27_10h39_53-1.jpg

■シロッコファン取出し時に開けた冷却フィンを元に戻してネジで止めます

■布マスカーを送風口の中央辺りから冷却フィンの外枠、図の赤矢印の方向に切らずにグルリと貼り付けます。この際、ポリシートは常に外側になるようにして、隙間ができない様にピッチリ貼っていきます。


(凹凸で貼りにくい所は養生テープを貼って、その上から布マスカーを貼ると上手く貼れます)
布マスカー貼り付け

■電子基板部分は、周りにタオル巻いて養生テープで固定して、水しぶきや水滴から守ります


■エアコンの下の壁(エアコンの底でも可)にも布マスカーを貼ります

2021-07-27_22h57_01-4.jpg

■エアコンの布マスカーを開き天井に養生テープで固定します。壁の布マスカーは、U字状に伸ばしてバケツの裏側に養生テープで固定します

2021-07-28_21h40_11-1.jpg

■最後にエアコンの布マスカーと壁の布マスカーを養生テープで貼り付けて出来上がり。傾斜はバケツを前後に動かして調整します

※天井や壁が脆い場合はマスキングテープで貼ります

3.本体洗浄

冷却フィンや後ろ側のドレンパン、スロープ等、取り外せなかった部分に「油マジックリン」を吹きかけてしばらく放置、汚れを浮き上がらせます。

2021-07-29_19h32_36-4.jpg
※漂白剤(次亜塩素酸)は強すぎて、冷却フィンを腐食させるリスクが高いので使いません。
※モーターの軸付近や水漏れが心配な際どい部分は洗い流しにくいので控えめに


4.水洗い
放置している間にパーツの方に戻り、シャワーや高圧洗浄機を使い、大量の水でじゃぶじゃぶ洗い流します。この時点で汚れは殆ど分解されて感動するレベルで落ちていると思います

2021-07-30_13h05_21.jpg
こびり付いた汚れがまだ残っていた場合は、再度漂白剤を吹きかけて本体の洗浄に戻ります
2021-07-31_19h38_57-1.jpg

噴霧器(改造無し)や高圧洗浄機を使って浮き出た汚れを洗い流します

エアコン本体のドレンパンの洗浄は100均の長細いブラシタイプのパイプクリーナーが使いやすかったです。高圧洗浄機があればブラシを使わなくても、よほど頑固でない限り一気に洗い流せます
※図はフレキシブルノズルを使用。準備編に追記しておきました
※ターボランスは冷却フィンを変形させる恐れがあるので使いません

油マジックリンもアルカリ性で腐食のリスクはあるので水でしっかり洗い流します

5.組立、乾燥
納得いくまで洗い流せたら、養生を外し元通り組み立てます
※シロッコファンの固定ネジの締め付けが甘いと動かしたときカタカタ音が鳴ります

風の強さを最強にして10分ほど送風します。水が飛び散るので送風口にタオルを当てておくといいかも知れません。更に最高温度の暖房にして20分ほど乾かして終了



注意点など
※次亜塩素酸は、金属を腐食させます
※酸性洗剤とは混ぜないように。危険です
※マスク、手袋、ゴーグルと換気を忘れずに
※目に入ったら水でよく洗い流します
※全て自己責任でお願いします



エアコン洗浄はシロッコファンの取り外しで一気に楽になりますが、高圧洗浄機があると更に更に労力が減ります。

この2つが揃っていれば毎年洗浄しても苦にならないと思います
季節的には春がいいのかなぁと。一番可動させるのは夏でしょうから、健康的にも電気代的にも効果が高まります

しっかりやるならは春と秋の2回やるといいみたいですね。




チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった01(準備編)

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった01(準備編)

準備編 現在大きく脱線中。 ↓記事の説明に色々な画像が欲しくなりペイントソフトや3Dソフトに手を出す ↓依頼があり、エアコンの分解洗浄に挑戦 ↓3Dソフトの練習と次回洗浄時のメモがてらエアコン部品を3Dで作成 ↓面白くなってしまいどんどん細部まで作り込んでしまう ↓キリがなく、いつまでたっても記事が書けないので3D作成はい...

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった02(フォームガン自作)

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった02(フォームガン自作)

フォームガン自作カビハイターやマジックリンのスプレーでシュッシュしてると、すぐ腕が疲れて握力がなくなってしまうので、ダイソーの園芸用噴霧器(300円)をフォームガンに改造して使います 1.蓋を開けて、細いホースの蓋面から20mmくらいの位置に千枚通し等で2mmくらいの穴を開けます2.薄い不織布を20mm×100mmくらいに切って筒状に丸めます不織布は100均の三角コーナー用の袋を使いました。不織布マスクを剥がして1枚の...

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった03(泡タイプ漂白剤自作)

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった03(泡タイプ漂白剤自作)

泡タイプ漂白剤の自作要するにカビハイターっぽい物を作ってしまおうと言う事です。漂白剤(次亜塩素酸)に中性洗剤(界面活性剤)を混ぜる事で泡立たせ、流れ落ちにくくなり浸透力もあがります■抜群のコスパ業務スーパーのブリーチとフレッシュを使った場合400mlが11円くらいで作れちゃいます(市販カビハイター400mlが200円前後)エアコン3台の洗浄にカビハイターを10本くらい使ったので自作しないと結構費用がかさみます■好みの...

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった04(分解編)

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった04(分解編)

分解編 準備編でも書きましたが、エアコンの洗浄は分解してシロッコファンを外せるかどうかにかかっています。準備編の記事はこちら チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった01(準備編)準備編 現在大きく脱線中。 ↓記事の説明に色々な画像が欲しくなりペイントソフトや3Dソフトに手を出す ↓依頼があり、エアコンの分解洗浄に挑戦 ↓3Dソフトの練習と次回洗浄...

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった05(洗浄編)

チクニーグッズを作ってたらエアコン分解洗浄が出来てしまった05(洗浄編)

洗浄編  準備編、フォームガン自作、泡タイプ漂白剤自作、分解編となんだかんだで5ページ目になってしまいました。じっくり準備してきた分ここで一気に解放です。過去に分解せずに手で地道に洗浄した経験があるので、これは本当に快感の一言です。1.パーツ洗浄 フィンモーター等の電子部品の外し忘れが無いかよく確認したら、屋外や浴室に分解したパーツを並べ、カビハイターもしくは自作した泡タイプ漂白...

関連記事

コメント

非公開コメント

このページのトップへ